『土徳の世界』 『土徳の世界』
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『土徳の世界』

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 広島は古くから安芸門徒と呼ばれ、浄土真宗のお寺が多い地域である。映像作家・青原さとしは、真宗のお寺・真光寺に生まれ、少年時代からお寺社会に抵抗を感じていた。一方、戦後45年住職を勤めてきた父・淳信は、お寺の古い因習にこだわり続ける。戦前生まれと戦後生まれの親子の衝突。さとしは、ついに家を出る。
数年後、父が病に臥したことをきっかけに、さとしは、カメラを回し始めた。ふるさとの 映像による探索である。市井の人たちを訪ねながら、明らかにされていく父が育った時代のふるさと、原爆以前の広島。それは毛利氏以来、城郭都市として築かれた町だった。
 それとともに明らかになる真光寺の戦前の姿。そして父・淳信は、そこをどのように生きてきたのか?物語は、家族5人を失った淳信の壮絶な原爆体験と戦後の復興へと展開する。父への問いかけの果てに答えてくれた土徳・地域の恩恵とは?
 父の死と相前後し撮影された11年分のビデオ記録をもとに、個・家族・町の関係を問いつつ、現在から過去、ヒロシマから廣島、縦横無尽に飛翔する極私的歴史ドキュメンタリー!

 



 この作品は、真光寺という我が家を焦点に据えた父と家族と私自身を描くパーソナル・ドキュメンタリーです。
 しかし、私にとって「家」とは、すなわちお寺であり、地域社会・歴史・風土と密接に関わっている存在であります。「土徳」とは、そのことを端的に語ってくれる言葉であり、病床の父が、私の問いかけの果てに答えてくれた父の人生観でもあります。

 郷土文化映画、個人映画、劇映画と様々な方法で盛りだくさんな要素を作品に詰め込んでいます。それは「土徳」という思想を探索するための映画であるからです。同時にそれは、「私」自身の探索の旅でもありました。
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●足立倫行氏(ノンフィクション作家)
広島は安芸門徒の町。ポンと呼ばれたお寺の少年が愛憎の歳月を超え、自分史を深化させて国際平和都市ヒロシマのもう一つの姿を描き出す。

●金井 勝氏(映像作家)
時の流れの中で、ドキュメンタリーの傾向も社会的問題から私的世界へと移り変わりました。アマチュアが制作した私的ドキュメンタリーの多くは複雑な家庭事情を扱ったもので、極言すれば〈不幸が売り物〉〜その家庭内での〈不幸〉はそれなりに混迷する日本の実情を内部から炙り出しているのですが、テレビニュースや新聞などで報らされる〈不幸〉は更に深刻〜そんな時に出たこの『土徳』は家族の絆の貴さを教えてくれていて安堵させられます。

●四宮鉄男氏(記録映像構成者)
自分探しのための映画は、往々にして個の世界へ純化していく。どんどん世界が狭くなっていく。ところがこの映画は違っていた。個という一点から、家族につながり、先祖につながり、地域につながり、人類の生きるという営みにつながり、そして宇宙へと拡がっていくイメージだった。

●鈴木志朗康氏(映像作家・詩人)
広島を復興させたた人々の心と精神が、今、受け継がれて行く。その父の心を息子が辿る。

●54歳・女性
父親が息子への命がけの贈り物として、そして後に残る生きた人々への大きなメッセージを残した映画。観た直後より日々が立つ程、強烈に浸透してくる。

●33歳・男性
一人の人生を追っていくことの中に、時代も文化も風土もひっくるめ、積み重なった人間の想念の塊を感じた。

 








  淳信青年時代ドラマ(16mmフィルム)




淳信 島津直  浅野執持  青原さとし
郁子 島津智子
理子 徳正朋子
キシ子 青原理子
            ※キャストはすべて青原さとしの血縁
撮影 伊藤碩男  小沢由己子  青原さとし
照明 菅野裕士

制作を
支えた






挿絵 中垣恵利子
題 字 青原理子
ナレーター 糸博   服部将子  青原さとし
録 音 戸部政明
編集協力 木南直
現像 (株)ヨコシネディアイエー
機材協力 原田一平 小原信之 奈良扶慈子 民族文化映像研究所
協力 浅野純以  浅野恵真  徳正尊丸
映像資料提供 多賀谷景尚  佐々木博光
写真資料提供 広島県立文書館 広島市公文書館 広島市立中央図書館
広島平和記念資料館  郷土出版  東映株式会社
国土地理院  龍谷大学図書館  崇徳学園
佐々木雄吾  井出三千男  真行寺  超専寺
制作協力 浄土真宗本願寺派 眞光寺
撮影・構成 青原さとし